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私自身は、長崎県出身なんですね。それで高校を卒業して、この大分マリーンパレスに就職したんです。
とにかく、いろんな事をしなくてはいけなくて大変でした。例えて言うなら「体育会系」。上司の言う事は絶対でした。今の時代なら、上司は部下に好かれるよう優しく接したりするのですが、私の上司は厳しかったですね(笑)。上司の期待に応えようと、一生懸命仕事を覚えました。すぐには覚えられるものではない事が多かったので、34歳ぐらいまでノートをつけてました。上司が鍛えてくれたおかげで、今の私があると言っても過言はないです。
日本全国いろんな水族館がありますが、「●●大学教授」のような学者系でなく、現場から叩き上げで館長になった私のような人は珍しいと思いますよ。上司から怒られて悔しい思いも何度もしましたが、今となっては当時の上司達にとても感謝しています。


いろんな所で、「大分の良いところを自慢してください。」と言われるんですが、そう言った部分では大分の人は意外と良さを知らなかったりするんですね。
それで良さと言えば、まず、食べ物がおいしいでしょ(笑)。仕事柄日本各地をいろいろ回りますが、海の幸、山の幸はどれでも美味しいです。私は長崎県出身ですが、大分に来るまでは、海の幸は長崎が一番美味しいと思っていました。ところが、大分に来てもう30数年経ちますが、大分の海の幸は最高です。豊後水道でもまれた魚は、多分日本で5本の指に入るくらい美味しいのではないですかね。
それと、水族館の館長をやっているからわかるんですが、この豊後水道は魚の種類が非常に多い。そして、どれも美味しいんですよ(笑)。まず、関サバ・関アジが有名ですけど、イサキでしょ、そしてクロ。それで今だったら、アオリイカ(笑)。スルメも美味しいかもしれないですけど、イカはやっぱりアオリイカが最高ですよ。とにかく、関サバ・関アジだけでなく、他の魚でもブランド魚として出せるぐらい美味しいです。
また大分は野菜も美味しいですね。キャベツとか白菜とか高原野菜をドライブがてら買っていきます。買いにきてる人結構いますよ。


今この大分だけでなくてね、海の現状っていうのは皆さんもご存知の通り、そりゃあ厳しいですよ。地球温暖化っていうのもね、たぶんお聞きになられると思うんですけど、やっぱり影響出てるんですよ。
今まで九州でよくとれてた魚がね、今北陸とか三陸の方で捕れてるってことは、生態系が変わってる証拠なんですね。沖縄は育成珊瑚礁ってあるんですけど、白化現象起こして珊瑚礁死んでいっているんですよ。で、逆に水温が冷たすぎて珊瑚が生息できないっていうところで、今珊瑚がどんどん生息している。
ようするに、北上してるんですよね。暖かいところが。もちろん地球全体が、どうなるのかわからないけど、今までにないような矛盾がいっぱい出てきてますよ。
漁師さんにしてみても、経済的なことで実際に影響が出てきてて、まあ地球温暖化の問題だけのせいかは分からないんですけど、人の生活にまでそういう大きな問題は出てるんですよ。いろんな漁師さんへうちは展示するのに電話でお願いしてご協力してもらっているのですけど、「いや〜それどころやないですよ」って。「もうわしなんか商売しよって魚がとれんのじゃ〜」とかね、「もう来年とれんやったら漁師やめようかと思っとんだよ」とか、そんな話に最近はなるんですね。
それと、せっかく捕れても値段が安いんですよねえ。漁師さんが飯が食えんっていうか、それだけ魚離れっていうかですね、厳しいみたいですよ。
例えば肉とかは保存が効くけれども、魚、特に生魚の場合は、スーパーに出しても夕方になったら半額引きとか値段を下げないと売れないんですよ。それで売れなかったら加工品にまわすか捨てるしかないわけですから、そういう面での無駄って結構あると。そういう無駄も計算に入れて、すると価格設定が高くなってしまいます。そういうのを含めた価格設定ですから、肉とかに比べたら値段も高い。サシミとかと比べると、同じ価格であればお肉はおかずになるんですよ。サシミが5切れぐらいなら、お肉は種類によっても違いますけど、何百グラムを購入でき、それを使ったお料理がいろいろできてしまう。家計を考えると、肉を使うことが多くなり魚離れが進んじゃうという訳です。
そうすると漁師さんも、「あ〜、収入がだいたいこのくらいやから、まあこれくらいで生活して」っていう計算が成り立たない。だから後継者ができない。もうほんと子育ても終わった、その日のおかず代になればいいやっていうような人たちが細々と漁師をしているというのが現状です。日本の漁師さんの平均年齢60なんぼですから、あと数年で日本の漁師さんが、いなくなるのではないかって言われてるんですよ。
本当に海の資源と人の未来を真剣に考えないといけないですね。


この水族館はもともと歴史が古いんですよね。昭和39年に大分生態水族館マリーンパレスとしてオープンし、約10年間入館者数日本一の水族館だったんですね。100万人を超えてました。ずっと、10年間。
ここを造った人は上田保・元大分市長だったんです。高崎山もこの方が開設したんですね。それで、市長のときに高崎山と水族館も作ったらどうかと提案されたんですけども、当時水族館っていうのはどこもかしこも赤字で却下されたんですね。だけど、やっぱり自分が水族館への思い入れが強かったんでしょう。市長辞めた後に大分の有志を募って、株式会社を立ち上げて水族館をオープンしたんですね。
当時では世界初の潮流式回遊水槽を強化ガラスで実現したり、魚の習性を上手く利用して「魚の曲芸」というものもやっていました。また今では当たり前になっていますけど、魚の餌付けを始めたのもうちだったんですよ。これは当時ブーイングだったんです。水族館っていったら研究、学術的、教育的な施設というのが強かった。それを、お客さんに、女性が水着で肌をみせてね(※当時はウエットスーツではなく水着だった)、見せもの小屋みたいなことするのは批判もあったんですよ。他にも、目の不自由な方のために、精巧な模型を造り、それを触りながらヘッドフォンで解説を聞くという試みもしました。
そういうような当時としては考えられないようなことをいっぱいやってたんです。マリーンパレスというのは、当時としては世界でNo.1トップクラスのすごい技術と、斬新で画期的なことをやったっていうね、社員の中にそういう自負があったんです。
ところが近年巨大水族館がいろんなところに出来て、地方にも大きな水族館がどんどん造られた。そうすると今から30年40年前の水族館というのは、もう見せもの小屋みたいなね、置き場もちっさいし、中も暗いし、もうそういう評価ですよ。だから全国的にはもう水族館としての評価はね、低くなってしまったんですよ。
で、リニューアル計画が始まりだしてオープンするまでに10年かかったんですけども、その間に昔つちかったそういった技術とかノウハウを世界初日本初とか、それと、やっぱり十年間日本一の水族館だったというのがありましたから、その十年間の間にまた日本一の水族館をつくろうと、日本一をもう一回取り戻そうやっていうことで社員一丸となって進めた結果が、今の「うみたまご」なんです。
ただ規模的にはね、やはり国が作った水族館とか公営が作った水族館とかなんかには、ハード的なものは追いつかないけども、精神論っていうか、あの〜、ソフト面っていうか、そういうものは別にお金がなくてもできるっていうことで、いろんな工夫をしてた結果、そういう面が評価されたんですよ。今までにないユニークで斬新な水族館って(笑)。
今この「うみたまご」として始まったばかりですが、やはり水族館としてリーダーシップをとって、いろんな斬新かつ画期的なことをやっていきたいと思っています。もちろん新しいことをやるって言うことはですね、先がけてやるということは痛い目に遭うんです。失敗もする、お金もかかる、時間も費やす、すごい失敗すると嫌なものが残るじゃないですか。ねえ、商売でもこりゃ一緒ですよ(笑)。でもそれを真っ先にやっていくっていうね、これが設立時からのうちのスタイルですから、やっぱりそれはね、続けていきたいなって思うんです。
それをやっぱりやっていくのがね、株式会社マリーンパレスじゃないかなって私は思ってるんです。


私もね、利用させてもらっていただいてるんですけど、みんな美味しいです。イカをね、やっぱりメインにいろいろと工夫されてますよね。
私特に好きなのが「いかすみくん」です。あれはたぶんいかしょうでしかたべられないと思いますし、なんっていうんですかね、酒のつまみに合うっていうか(笑)、逆にあの〜、「いかすみくん」があるがために酒を余計飲み過ぎてね(笑)。あの、そういう面ではね、ちょっと考えて飲まないとね、酒をちょっといつもよりセーブしないとね(笑)。
それほど、あれは私にとってもうヒット商品っていうか。あれはよそでは味わえない。あれって大量にできるんですかね?できないでしょうね。希少価値があるそんな逸品ですよ。

新鮮なイカ、関アジ、関サバをその場で調理し、お客様にご提供させていただいております。ここでしか味わえない本格的なお料理の数々をご堪能ください!
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